とあるスタッフの独り言。

若手会計士が言いたいことを言う場。

楽しい監査。

仕事してるとき、楽しいときと楽しくないときがあり、何がその差を生むのか考えた。

 

 知的好奇心の量によって楽しく感じるか感じないかは個人差があるとは思う。ただ、原理的に考えると監査はクライアントの成果物のダメだしをするような仕事なので感謝されるような仕事ではない。指導的機能が求められているとはいえ、それは副次的な機能にすぎない。そのため、もし監査という仕事を楽しむためには、知的好奇心を強く持つ以外にはないのではないかと最近は思っている。(投資家のために監査をするという大義を背負っていて、その大義を個人レベルで背負い日々の仕事の充足感に還元できる人がいるならば話は別だが。)

 幸いなことに、この業界は殆どすべての人が会計士試験合格者なので比較的知的好奇心の旺盛な人が多いと思う。ということでどうやったら知的好奇心が駆り立てられたりするのか(監査が楽しいのか)考えたい。そしてその視点で中小企業のクライアントを持つことの利点を述べたい。 

 

監査報告書が出来るまでの自然の流れ

 そもそも会計データというのは企業が活動した結果を数字に落とし込んだものである。流れとしては、企業活動という数値化できないものを会計基準を通して数値化したものが財務諸表で、それが正しいかのルールブックが監査基準でそれに基づいて監査調書が作成され、監査調書が積み上がって監査報告書となる。

調書までの流れを絵にすると以下の通り。

 

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理想的にはこの自然の流れで作られるべきなのだが、なかなかそうはいかない。

そしてこの自然の流れに反して調書作成しているときが監査がつまらないときのパターンなんじゃないかと思う。

 データ加工してるけど、突合むっちゃしてるけど、ふと考えてみると何のためにしてるのか分からない、という経験は若手あるあるだと思う。

そんな時は、以下の図の赤い矢印の方向で考えてしまっている(ことが多い)と思う。

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なんなら企業活動まで遡れたら十分くらいで多くの若手は財務諸表と監査調書の行き来ばかりなんじゃないかと思う。

どんな仕事でも赤い矢印よりも黒い矢印で見れてるときのほうが発見あるし面白い。

毎回もらう資料が同じで数字のつながりを確認するだけの紙面調書でも

その調書がどの順番に作られているのか(どの職階の人が作っているのか)考えるだけでも発見があったりする。 

結論 

この図の黒矢印の方向性でしっかり監査調書を見れている場合の監査は楽しいことが多く、一方で赤字の矢印の方向で調書を作成する時はほぼ確実につまらない。

そしてこの視点の有無は調書の出来にも関わる。

黒字の方向が見えている場合は出来のいい調書を作成している場合が多い。

1年目が担当するような科目は非常に単純だからかもしれないが、面白いことに赤字の方向でもいい調書は作れる場合もある。

 

そんなことを先週は考えていました。